現在、ヨガコーチ養成コース7期が進行中です。
もうすぐ修了となりますが、
その前に受講生たちには査定が待っています。
そんな中、彼女たちの中で、”不安” や ”緊張” が襲ってきています。
不安の症状はいろんな出方をします。
漠然と不安になることもあれば、特定の理由と結びついたりもします。
すぐに「ムカつく!」という言葉を使う子どもたちに、
何がムカつくのか問いただしてもはっきりと答えられません。
理由を聞けば、何がしか答えるかもしれませんが、
実は理由はあってないようなものです。
不安なとき、人はその理由を懸命に考えます。
何か原因を探したがります。
確かに、リストラだ、少年犯罪だ、年金問題だと、
社会に不安な要素がゴロゴロと転がっています。
日常生活の中でもストレスや不安の材料には事欠かせません。
しかし、不安という感情には根拠がないのです。
何を根拠に、この得体の知れない空虚感が胸の中に湧き起こるかといったら、
いろんな理由づけはできますが、
それは突き詰めていえば根拠ではないのです。
不安とは身体が生むものだからです。
これが要因だ、元凶だと思うものがなくなったら、
それで安らぎや自信が生まれるかといったらそんなこともありません。
不安を生む身体は、次から次へと不安の種を見つけ出し、
ひとつ片付いてもまた別のことで心が落ち着かなくなります。
結局のところ、ある状況で不安やパニックにかられるか、
動じずに受け止めることができるかは、
その人の身体性にかかっているといっても過言ではありません。
不安定で過緊張におかれた身体が理由を引き寄せているのです。
逆にいえば、自信にも根拠はありません。
いったい何がその人の自信を裏付けているというのでしょうか。
過去の業績や、社会的地位や評価、年収、才能や努力でしょうか、
あるいは友であったり配偶者でしょうか。
人や社会が認めてくれるということは、
支えにはなりますが、
評価が髙いほどむしろ無理にでもそれに答えなければならなくなり、
人目を気にし、それを頼りに安心を得ようとします。
しかも、人の評価は「気まぐれ」です。
それに依存すればかえって不安は大きくなるばかりです。
真の自信というのは、自分の内側から湧き上がるものです。
骨盤の動きに弾力があって深い呼吸ができてはじめて、
身体の内側から満ち足りた感覚が生まれます。
自分が十全に力を出しきることができるという確信は、
勝手に根拠なく身体から湧いてくるものです。
その揺るぎない感覚に基づいて、「いま ここ」に集中して生きていきましょう。
内なる身体感覚に従って生きることのみが ”自信” の根拠なのです。
内なる感覚に従って生きる方法として、こちらも一緒にご覧ください。
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